








年度 | 工事件名 | 請負形態 |
2025年 | 宇陀川浄化センター中央監視設備更新工事(防災・安全交付金事業) | 一次下請け |
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宇陀川浄化センターは奈良県宇陀市榛原に所在し、宇陀市の下水を処理する浄化センターです。
今回の工事は宇陀川浄化センターの中央監視設備の更新でした。
一口に監視設備の更新といっても、工事場所と更新する設備は多岐にわたっていました。
工事場所だけでも、管理棟監視室、管理棟電気室、水処理電気室、汚泥処理棟電気室、砂ろ過棟電気室と5か所の建物に分かれています。
また、各建物の機能に合わせてサーバー盤、大型ディスプレイ、プロセスコントローラ盤、中継盤などの設備を設置しなければなりません。
もちろん、それらの機器を更新するにあたっては、配線工事はもちろん、新旧設備の切替えや古い設備の撤去も行います。
今回工事の特色としては、各建物に中継盤を設置して運用することで、切替え期間中も新旧両方の監視設備と信号をやり取りできることです。
こうすることで、お客様には既存の設備で監視を行っていただきながら、新しい設備の立ち上げ準備を進めることができます。
この方法は、浄化センターの維持管理に支障をきたすことなく設備の切替え準備が可能になるメリットがあります。
一方で、中継盤を経由して信号をやり取りするため一時的な仮設ケーブルも必要となり、工事中に接続するケーブルの端子数は設備稼働に必要な量の3倍ほどになりました。
その数おおよそ2万個以上。工期が短いなかで大量の端子を接続することになり、作業員さんには何度も無理をお願いすることになりました。
それでも、お客様、設備を運用されているメンテナンス会社様、現場代理人や試験責任者との打ち合わせと連携がよかったこともあり、多量の信号を切り替えたにもかかわらず、予定していた工程どおりに完工することができました。