施工事例

WORKS

平成25年度 大阪市建設局 市岡下水処理場

プラント設備工場施設

年度 工事件名 請負形態
2013年 市岡下水処理場機械棟外高圧受変電設備工事 1次下請け

コメント

 通常、稼働中の下水処理場では場内設備を簡単には停止できません。そのため、少し大きな下水処理場では常用・予備の2回線を引き込んでいます。
 今回工事では、2回線分の高圧受変電設備を更新し、あわせてその下側にある低圧・電灯機器も更新して、切替えを行う設計になっていました。
 計画した工事の順序として、ケーブルを通すためのルートを構築し、配電盤を設置、その後、配線、切替、試験をするという内容でした。
ケーブルルートの構築では、特にケーブルラックの設置に伴う壁、床の貫通作業に注意を払いました。
また、配電盤の設置では、床の強度が不足していたため、梁と梁の間に鉄骨架台を取付けるなどの工夫が必要でした。
さらに、切替え作業中は、誤って設備を停止させると、水処理が滞るなど重大な事態も予想されるので、作業手順に間違いがないか何度も確認するなど緊張の連続でした。
 今後もこのような運用中の設備の更新工事が増えてくると予想されますが、工事完了後の配置も想像しながら新設配電盤を設置するスペースを確保することは非常に困難です。
そのため、設備更新前の仮設計画、機器据付計画、切替手順の立案が、とても重要であることを改めて認識しました。
 大がかりな更新作業であったことから、本当に多くのことを学べた現場でした。
協力をいただいた工事業者さんとの連携で、無事、2014年3月に竣工することができました。

(責任者:T.K)