施工事例

WORKS

令和4年度 大阪市建設局 海老江下水処理場

プラント設備工場施設

年度 工事件名 請負形態
2022年度 海老江下水処理場監視制御設備機能追加工事 1次下請け

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 海老江下水処理場で、ポンプと沈砂池の運転監視や自動制御をつかさどる監視制御設備の更新工事を行いました。
監視室の中央監視制御設備を構成するLCD監視卓、コントローラ盤、それに現場から信号を送り出すリモート盤、計装盤の更新が含まれていました。

 まず、アスベスト含有調査を済ませてから盤基礎の築造に着手しました。
墨だしからコンクリート打設まで、お客様の確認も受けながら段階をおって工事が進みます。
数週間後、いよいよ盤の搬入にこぎつけましたが、設置場所が地下にあったり通路が狭かったりと、搬入作業にはかなり苦労しました。
元請けの代理人の方や搬入業者の皆さんと事前によく計画をねったおかげで、当日はスムーズに搬入据付することができました。

 次は、切替作業です。既設ケーブルがどのように接続されているのかを調査し、新しい盤にどう対応するのか資料を作成します。
一つ一つケーブルの信号名称で接続先を確認していく作業はとても手間がかかり大変ですが、切替作業をスムーズに進めるためにはどうしても必要です。
 資料ができあがったら、ケーブルの布設にうつります。
狭い配線処理室の中や高所のケーブルラック上など危険な場所がいくつもありました。
安全帯の使用はもちろん、照明器具で照度を確保するなどしながら作業を進めました。
光ケーブル、LANケーブルなど慎重に扱わなければならないケーブルも含まれていました。
また、中間接続するケーブルは新旧の対応を間違わないように1本1本注意して布設する必要もありました。

 ほかにも、ポンプや沈砂池設備は運用中のため、お客様との切替工程の調整に頭を悩ませました。
試験調整員の方と何度も打ち合わせをしてスケジュールを組んでいきました。
切替の要領は、複数台ある設備を順番に数日間停止してもらい、その間にケーブルの接続替えをして復旧→運転確認という流れです。
事前に既設ケーブルに仮番号を付けておいたので、切替対象のケーブルを探し出すのに時間もかからず、トラブルなく作業を終えることができました。

 監視制御設備の更新工事を担当したのは初めてだったので、既設ケーブルの調査など苦労したこともありましたが、次からはこの経験を生かしもっと上手に工事を進められるよう工夫していきたいと思います。

(責任者:T.H)