施工事例

WORKS

令和4年度 大阪府 今池水みらいセンター

プラント設備工場施設

年度 工事件名 請負形態
2022年度 大和川下流流域下水道 今池水みらいセンター沈砂池外電気設備更新工事 2次下請け

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 今池水みらいセンターは大阪府が管理する流域下水道施設のひとつで、その処理範囲は大阪市・堺市・八尾市・富田林市・松原市・羽曳野市・藤井寺市・大阪狭山市の8つの市にまたがっています。

 本工事ではこの施設の一部(沈砂池設備・汚水ポンプ設備)の電気設備を更新しました。
機械設備は更新せず、制御盤や配線などの電気設備のみを更新するため、現状の回路をそのまま復元しなければなりません。そのため既設の図面を入手して、現場が図面どおりになっているのか、数千本あるケーブルの接続先をすべて調べてあげて資料にまとめました。もちろん、非常に時間と手間のかかる作業でした。
 また、すべての設備は稼働中で施設の運用は停止できません。そのため、新しい盤や配管を現状の設備の近くに設置し、ごく短い期間で少しずつ切り替えていく手法を採用しました。
あらかじめ打合せで決めた切替えに許される時間は非常に短く、工事が遅れるとお客様はもとより現場で一緒に働いているチームにも迷惑がかかります。そのため、材料の調達や施工計画を念入りにおこない失敗をなくすことに注力しました。
稼働中の設備の切替工事にはリスクが伴い、実際に施工管理をしている時は心配が絶えないのですが、順調に工事が終わったときの達成感はこのような工事でしか味わえないのかなと思います。

 ほかにも実際の工事で苦労した点は、ケーブルの配線と材料の搬入です。
まず、配線ルートが多岐にわたり、電気室を起点に大きく9つのルートがありました。
効率よく配線するためには、作業員さんに各ルートを通るケーブルをきちんと把握してもらわなければなりません。そのためケーブルに番号を割り振り、ルートごとの図面に反映しました。
また、ケーブルドラムを搬入する時から計画的に仕分けや採番を行い、ルート毎の使用ケーブルを明確にしました。
材料搬入については、地上1階から地下4階まで作業エリアがあるため、各フロアにユニック車を準備し、天井クレーンやホイストクレーンもあらかじめ設置する必要がありました。また、材料も各フロア用に事前に仕分けをしてから搬入しました。

 どの工事でもいえることですが、作業前の段取りの必要性を感じる現場でした。

(責任者:H.O)